自身の描きたいビジョンを描こう

キャリアの棚卸しが終わったら、最後は自分の将来像を具体的にしていこうか。

棚卸した内容を振り返りながら、そこから自身がどのようにありたいかを書いてみる。自分が楽しく仕事をしているのはどんな時か、逆にどんな仕事が嫌だったかをベースに考えるとゴールが見えやすいと思う。ざっとこんなことを思うまま書いてみるといいよ。

ふわっとしたところからで構わないから。気持ちに嘘をつかずに書いてほしい。

「自分には無理」って、できないって決めつけないでほしいんだ。これからどうなりたいかを明確にするために素直な自分を書いてほしい。

最後にビジョンを実現をするために、現実とすり合わせていこう。

いや、そうでもないよ。前章で決めたゴールに対して、いくつかのマイルストーンをおいて、それを目指して進んでいく感じだよ。いきなりゴールに向けて行動するのは今の自分からみると遠くて難しい場合もあるから、そのときは、ゴールまでの道のりを小さく分けて、マイルストーンをおいて、スタンプラリーみたいにして進むといいよ。

ちなみに、マイルストーン実現に向けては仮説検証のプロセスが役立つ。

まず仮説検証について簡単に説明しようか。ある問題に対して、自身で仮説を立てて、それが正しいかを確認していくことを仮説検証というんだ。うまく言ったら継続するし、ダメなら、なぜダメだったのかを分析し、改善したり、新しい仮説を試していく。例えば、シンプルな例として「年収を倍にする」ことを考えてみると、仮説検証を交えてこのように進めていくよ。

上記のSTEP2～STEP5が仮説検証の部分だよ。

仮説検証には2つメリットがある。それは、仮説が違った時のダメージを最小限に抑えることができること、仮説を考える過程で、目標に近づくための方法を考える習慣がつくことが挙げられる。

一度や二度うまくいかなくても、「ダメだった」とそこで諦めないこと。仮説検証というのは、失敗してもそこから調整できるんだ。上手くいくための過程であることを認識して、失敗をおそれないことが大事だよ。